組織変革・プロジェクトマネジメント
午前II午後I
重要度:
PMBOK第7版
よみがな: ぴんぼっくたいななはん
英語名称・略称: PMBOK Guide 7th Edition
1行要約(本質)
プロジェクトマネジメント協会(PMI)が策定した、従来の「プロセス重視」から「価値実現と12の原則」へ全面刷新されたPM国際標準。
3つの重要ポイント
1
第6版までの「5つのプロセス群・10の知識エリア」を撤廃し、アジャイルやハイブリッド開発を標準包含した。
2
単にQCD(納期・コスト・品質)を守るだけでなく、成果物が生み出す「ビジネス価値(Value)」の実現を主眼とする。
3
午前II試験において、「12の原則」や「8のパフォーマンス領域」に関する出題が激増している。
構造・プロセスの図解
図PMBOK第6版(プロセス重視) vs 第7版(価値・原則重視)
固定プロセスから価値創出への歴史的大転換第6版まで(プロセス指向)計画遵守・QCD
5プロセス群・10知識エリア・ITTO
ウォーターフォール前提。計画通りにプロセスを実行し、QCD(納期・予算・仕様)を守ることを最重視。
第7版(原則・価値指向)価値実現・柔軟適応
12の原則・8パフォーマンス領域
アジャイル・不確実性を内包。成果物(アウトプット)ではなく、ビジネス価値(アウトカム)の実現を最重視。
概要・背景・本質
PMBOK第7版は、不確実性の高い現代に合わせて根本的に生まれ変わりました。「決められたルール(プロセス)通りに作ったが、誰にも使われない無駄なシステムになった」という悲劇を排し、常にステークホルダーと対話して「価値実現システム(System for Value Delivery)」を機能させることを求めます。
コア概念と着眼点
- 12の原則(Principles):スチュワードシップ、チーム、ステークホルダー、価値、システム思考、リーダーシップ、適合(テーラリング)、品質、複雑性、リスク、適応性と回復力、変革
- 8のパフォーマンス領域:ステークホルダー、チーム、開発アプローチとライフサイクル、計画、プロジェクト作業、デリバリー、測定、不確実性
- テーラリング(Tailoring):プロジェクトの特性・規模・不確実性に応じてプロセスを柔軟にカスタマイズ
- アウトプット(成果物)からアウトカム(成果・価値)への転換
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前II試験で最新の第7版の出題が定着。『価値実現システム』『テーラリング』『12の原則に含まれる項目』が頻出。第6版の知識(プロセス群・ITTO)だけでなく、第7版の思想(価値重視、アジャイル包摂)を正確に把握しておくこと。