経営戦略・事業戦略
午前II午後I午後II論文
重要度:
オープンイノベーション
よみがな: おーぷんいのべーしょん
英語名称・略称: Open Innovation
1行要約(本質)
社外の技術・アイデア・リソースを社内リソースと有機的に結合させ、迅速に革新的価値を創出する手法。
3つの重要ポイント
1
ヘンリー・チェスブロウが提唱した、自前主義(クローズドイノベーション)の限界を超える戦略アプローチ。
2
スタートアップ、大学、異業種企業との協業、オープンAPIの公開、ハッカソン等を通じて実現される。
3
ITストラテジストは、APIプラットフォームの整備やセキュリティ統制を担保し、協創環境を整える。
構造・プロセスの図解
図クローズド vs オープンイノベーション
研究開発と事業化の境界線の違いクローズドイノベーション自社完結
自前主義・社内完結
社内の優秀な人材だけで研究開発し自社販路だけで販売。開発期間が長期化し外部変化に遅れやすい。
オープンイノベーション共創連携
社内外の境界を透過
外部の技術やスタートアップを積極導入し、自社未活用資産も外部へライセンス。迅速かつ低リスクで革新。
概要・背景・本質
すべてを自社内で研究・開発・製品化するクローズドイノベーションでは、技術革新のスピードに追いつけず開発コストも肥大化します。オープンイノベーションでは、外部の優れた知見を積極的に取り込む「インサイド・アウト」と、自社で活用しきれていない技術・データを社外へ開放して新たなビジネスを生む「アウトサイド・イン」の双方向で価値を生み出します。
コア概念と着眼点
- 自前主義の打破:研究開発期間の短縮、開発投資リスクの分散
- エコシステムの構築:API公開やデータ共有基盤による共創パートナーの獲得
- 知的財産(IP)戦略:オープン領域(共同利用)とクローズ領域(自社秘匿・コア競争力)の線引き
- アジャイルPoC:社外パートナーと小規模かつ迅速に実証実験を回す体制づくり
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後I記述で「社外パートナーとの連携における留意点」が出題された際は、知財の帰属、情報漏えい防止(秘密保持)、API仕様の標準化などを解答の軸にする。午後II小論文では、新規事業立ち上げにおける自社リソース不足をオープンイノベーション(API連携・外部SaaS活用)で克服したエピソードが有効。