IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I午後II論文
重要度:
ITガバナンス
よみがな: あいてぃーがばなんす
英語名称・略称: IT Governance
1行要約(本質)
経営陣が主導し、IT投資・リスク・運用を統制・評価して企業価値の最大化と持続的成長を図る統治機構。
3つの重要ポイント
1
経済産業省や経団連も重視する、ITマネジメント(現場管理)を包含する最上位の企業統治枠組み。
2
「戦略との整合性」「価値の提供」「リスク管理」「資源管理」「成果測定」の5つの領域からなる。
3
ITストラテジスト試験(特に午後II小論文)の根幹をなす、最頻出・最重要テーマ。
構造・プロセスの図解
図ISO/IEC 38500のITガバナンス原則(EDMモデル)
経営層と現場マネジメントの相互ループ🔄 継続的フィードバック&アジリティループ(ステップ進行 ➔ 次サイクルへ反映)
1評価 (Evaluate)
➔ Step 2経営陣による査定
現状と将来計画を評価し、IT投資の方向性と許容リスクを検討。
2指示 (Direct)
➔ Step 3戦略方針の明示
事業戦略に沿ったIT戦略の策定・投資優先順位・責任体制を現場へ指示。
3監視 (Monitor)
➔ Step 4成果とリスクの監視
目標達成度(KPI)、コンプライアンス遵守、費用対効果を継続モニタリング。
4統制の最適化
↩ Step 1へ企業価値の最大化
監視結果を次期評価へフィードバックし、全体最適IT環境を恒久維持。
概要・背景・本質
ITガバナンスは、ITを情シス部門任せにせず、取締役会・経営陣が責任を持って「ITをいかに経営戦略に合致させ、投資対効果を最大化し、セキュリティや情報漏えいなどのリスクを制御するか」を規律づける仕組みです。国際規格ISO/IEC 38500では「評価(Evaluate)」「指示(Direct)」「監視(Monitor)」のEDMモデルが定義されています。
コア概念と着眼点
- 経営陣の直接責任:情シス部門の自己管理(マネジメント)と、経営層による統治(ガバナンス)の峻別
- 戦略との整合(Strategic Alignment):IT投資が全社の経営目標や事業計画と100%整合していること
- 価値提供(Value Delivery):約束した投資対効果やビジネス成果をオンタイム・オンバジェットで刈り取る
- リスク管理(Risk Management):サイバー攻撃、コンプライアンス違反、システム障害リスクの最小化
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後II論文の全問共通の合否分岐点。『ITガバナンスが効いている状態』を具体的に述べる必要がある。例えば『社長を議長とするIT投資委員会を毎月開催し、各事業部門から上がった起案を客観的評価基準でスクリーニングした』など、組織体制と意思決定ルールを明記すること。