IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I午後II論文
重要度:
IT投資評価ガイドライン
よみがな: あいてぃーとうしひょうかがいどらいん
英語名称・略称: IT Investment Evaluation Guidelines
1行要約(本質)
経済産業省が策定した、IT投資を「事前・中間・事後」の3段階で多面的・客観的に評価するための指針。
3つの重要ポイント
1
投資前(事前評価)、開発中(中間評価)、稼働後(事後評価)のライフサイクル全体で評価を実施する。
2
財務的視点だけでなく、戦略適合度、業務改革度、リスク度を総合評価する。
3
午後II論文では、投資効果の検証やモニタリング体制を論述する際の公的バックボーンとなる。
構造・プロセスの図解
図IT投資評価のライフサイクル3段階
投資判断から効果刈り取りまでのゲートキーピング11. 事前評価 (Pre)
投資採択の審査
経営戦略との整合性、NPV・ROI試算、リスク評価を行い予算承認。
22. 中間評価 (Interim)
開発・導入中の点検
予算超過やスケジュール遅延、環境激変がないか監視。継続・撤退を判定。
33. 事後評価 (Post)
稼働後の成果刈り取り
稼働1年後に目標KPIの達成度を検証し、未達因の分析と次期投資へ改善還元。
概要・背景・本質
経済産業省が公表した本ガイドラインは、「IT投資が失敗する最大の要因は、導入前の甘い見積もりと、導入後の効果検証の放置である」という問題意識から生まれました。投資フェーズごとの客観的ゲートウェイを設け、効果が出ていないプロジェクトの早期是正や撤退基準を定めます。
コア概念と着眼点
- 事前評価(Pre-Evaluation):戦略整合性、経済性(NPV/ROI)、実現可能性、リスクを精査し採否を決定
- 中間評価(Interim Evaluation):開発期間中のQCD進捗、前提条件の変化、継続・見直し・中止を判定
- 事後評価(Post-Evaluation):稼働後1〜2年で計画通りの定量的・定性的効果が発現したかを測定・反省
- 評価結果のナレッジ化:事後評価での教訓を次期IT構想や全社のITガバナンスへフィードバックする。
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後II小論文の『設問ウ:評価と今後の改善点』で決定的な役割を果たす。システムを作って終わりにせず、『稼働半年後に事後評価を実施し、当初KPI(残業時間20%削減)の達成状況を業務部門と共同検証した』と記述することで、ITストラテジストとしての責任感とプロ意識を強力にアピールできる。