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IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I午後II論文
重要度:

BPR(業務プロセス再設計)

よみがな: びーぴーあーる
英語名称・略称: Business Process Reengineering (BPR)
1行要約(本質)

既存の業務手順や組織構造をゼロベースで根本から見直し、コスト・品質・スピードを抜本的に革新する手法。

3つの重要ポイント

1
マイケル・ハマーらが提唱した「現状の業務の延長線上での改善(カイゼン)を否定する」劇的改革アプローチ。
2
既存の悪しき慣習をそのままIT化(現状業務のシステム化)する愚行を厳しく戒める。
3
ITストラテジストは、新ITの導入に先立ち、不要な承認フローや帳票を徹底廃止するBPRを主導する。

構造・プロセスの図解

カイゼン(漸進的改善) vs BPR(抜本的再設計)
改革の深さとアプローチの根本的な違い
従来のカイゼン(改善)延長線上の改善
ボトムアップ・漸進的
現行の組織・業務プロセスを前提とし、無駄な動きやミスを現場主導で少しずつ削減(5〜10%の改善)。
BPR(プロセス再設計)抜本的革新
トップダウン・非連続的
白紙からプロセスを設計し直し、部門サイロを解体。ITを前提にリードタイム半減や人員半減等の劇的成果を実現。

概要・背景・本質

BPRは、単なる手作業の電子化や部分最適化ではなく、「そもそもこの業務は必要なのか?顧客価値に貢献しているか?」というゼロベースの問いから始まります。部門をまたぐエンドツーエンドの業務プロセス(受注から納品、請求まで)を再統合し、ITの最新能力を前提とした新しい仕事のやり方を再構築します。

コア概念と着眼点

  • 4大キーワード:根本的(Fundamental)、抜本的(Radical)、劇的(Dramatic)、プロセス(Process)
  • 現状業務のそのままシステム化(Cow-path Automation)の回避:無駄な業務を高速化しても無駄は無駄
  • 部門の壁の打破:機能別組織のサイロを解体し、顧客目線のプロセス中心組織へ再編成
  • 強力なリーダーシップ:現場の既権益や変化への抵抗を打破するため、トップダウンの推進体制が不可欠

ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント

午後I・午後IIの不変の王道テーマ。問題文で『現場から従来の帳票や複雑な承認ルートを残してほしいと要望された』という状況に対し、ITストラテジストとしてどう対処したかを問われる。『業務の統廃合や承認不要化を推進し、パッケージの標準機能に業務を合わせるBPRを断行した』と論述するのが合格の定石。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード