DX推進・先端技術・ビジネスモデル
午前II午後I午後II論文
重要度:
DX推進指標
よみがな: でぃーえっくすすいしんしひょう
英語名称・略称: DX Promotion Metrics
1行要約(本質)
経済産業省が策定した、自社のDXの進捗・成熟度と課題を経営陣・事業部門・IT部門が共同で自己診断する指標群。
3つの重要ポイント
1
「DX推進のための経営のあり方・仕組み(35項目)」と「ITシステム構築のあり方(定量・定性指標)」の2大領域から構成される。
2
各項目をレベル0(未着手)からレベル5(グローバル先進)の6段階でスコアリングし、部門間の認識ギャップをあぶり出す。
3
ITストラテジストは、この自己診断結果を起点に全社のDX戦略ロードマップと投資優先度を策定する。
構造・プロセスの図解
図DX推進指標の2大評価領域
経営・組織面とITシステム基盤面の両輪で評価領域①:経営のあり方・仕組み組織・戦略面
リーダーシップと組織文化
経営ビジョンの提示、挑戦を称える企業風土、DX推進組織(CoE)の設立、DX人材の獲得・育成体制。
領域②:ITシステム構築のあり方技術・基盤面
柔軟で迅速なデジタル基盤
全社データ統合・API連携の整備、レガシーシステムの解体、アジャイル開発とクラウドネイティブの採用。
概要・背景・本質
「DX推進指標」は、企業がDXに着手する際の羅針盤となる自己診断ツールです。単なる情シス部門のチェックリストではなく、経営陣自らが「経営ビジョンが明確か」「失敗を恐れない企業風土があるか」を自己評価し、同時にITシステムのレガシー度やデータ活用度を客観判定することで、変革の阻害要因を特定します。
コア概念と着眼点
- 経営のあり方・仕組み:ビジョン、経営トップのコミットメント、組織体制・人材育成、企業文化
- ITシステムのあり方:データ利活用環境、変化への追従性(疎結合・API)、レガシー刷新度、ガバナンス
- 成熟度レベル(0〜5):認識なし(0) ➔ 一部部門(1) ➔ 全社着手(2) ➔ 成果創出(3) ➔ 競争優位(4) ➔ 先進(5)
- 認識のすり合わせ:経営層・事業部門・IT部門でスコアをつけ合い、乖離(ギャップ)を議論の契機とする。
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「DX推進指標の2大領域」「診断の目的」が出題される。午後II論文では、『新社長就任に伴い、まず経産省のDX推進指標を用いた全社ワークショップを開催し、経営課題の共通認識を醸成した』という導入部を書くと、国策の動向を押さえたリアルな合格論文となる。