概念データモデリング・E-R図 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
カーディナリティ(多重度:1対1・1対多・多対多)とオプショナリティ
かーでぃなりてぃとおぷしょなりてぃ / Cardinality & Optionality in E-R Diagrams
エンティティ間のリレーションシップにおいて、1つのインスタンスに対して相手側のインスタンスが何件対応するか(1対1、1対多、多対多)を表す多重度規則。
3行速習ポイント
- IPAのDB試験のE-R図表記法では、1対多のリレーションシップは「1」側から「多」側へ向かう矢印(→)で表し、1対1は矢印なしの直線(―)、多対多は両端矢印(↔)で表す
- 1対多(親→子)では、「多(矢印の先)」側の関係スキーマに「1(矢印の根元)」側の主キーを外部キーとして持たせる
- 業務要件の変更(例:「1つの質問に1つのコメント」から「1つの質問に複数のコメントを投稿可能」への変更)に伴い、リレーションシップを1対1から1対多へ変更する設問が頻出
図解
図IPA E-R図表記法と外部キー配置ルール
矢印の先=FK保持
1対多(A → B)
矢印の先(多側:B)の関係スキーマに、矢印の根元(1側:A)の主キーを外部キーとして配置
サブタイプ・従属
1対1(A ― B)
矢印なしの実線。サブタイプや後続イベント側に先行側の主キーを主キー兼外部キーとして配置
連関表へ分解
多対多(A ↔ B)
論理設計では連関エンティティCを切り出し、A → C ← B の2つの1対多へ分解
概要と本質
午後I・午後IIのE-R図作図・穴埋め問題の最も基本的なルールです。矢印の向きを逆に描いたり、1対1と1対多を取り違えたりすると、関係スキーマの外部キーの配置場所まで連鎖的に誤ってしまうため、業務記述の「1つの〇〇に対して複数の△△」「△△ごとに1つの〇〇」を正確に読み取る必要があります。
重要ポイント・コア概念
- 1対多(A → B):Aの1インスタンスに対してBが0件以上対応し、Bの1インスタンスに対してAは高々1件対応する → BにAの主キーを外部キーとして配置する
- 1対1(A ― B):サブタイプ構造や、同時には発生しない後続イベント(例:質問に対する1回限りの回答コメント)で現れる。後から発生・従属する側に親の主キーを持たせる
- オプショナリティ(必須/任意):Bが生成される時点でまだAが確定していない場合(例:入荷前の発注で入荷番号が未定)、A側にBの外部キーを持たせるとNULLになるが、B側にAの外部キーを持たせれば非NULLにできる
午後I・午後II記述試験での攻略ポイント
常に「矢印の先(多側)のテーブルに、矢印の根元(1側)の主キーを外部キーとして入れる」という鉄則を唱えながらE-R図と関係スキーマを往復チェックしてください。これだけで午後I・午後IIの整合性ミスを劇的に防げます。
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