IT戦略・ITガバナンス・投資評価 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2
DA(データアーキテクチャ)
でーたあーきてくちゃ / Data Architecture (DA)
EAの第2層であり、全社で保有・利用するデータ資産の構造、関連性、コード体系を標準化・体系化した設計書。
3行速習ポイント
- 概念データモデル、論理データモデル、ER図、データ辞書(データカタログ)等で構成される。
- 各部門でバラバラだった顧客コードや品目コードの名寄せ・標準化(マスターデータ管理)の中核となる。
- ITストラテジストは、全社データ統合基盤(データレイク・DWH)の設計指針としてDAを確立する。
図解
図DA(データアーキテクチャ)の3層モデル階層・レイヤ構造
概念モデルから実装データ定義への具体化最上位
概念データモデル (Conceptual)
エンティティ間の関係性
顧客・契約・商品・拠点といった全社の主要エンティティと、それらの間の関連(1対多など)を経営陣・業務部門と合意する高位データモデル。
⇅ レイヤ間連携・制御境界
論理設計
論理データモデル (Logical)
正規化とキーの定義
概念モデルを詳細化し、データの重複を排する正規化や主キー・外部キー、属性の整合性制約を厳密に定義したシステム独立の論理設計。
⇅ レイヤ間連携・制御境界
標準規程
データ辞書・カタログ (Data Dictionary)
項目名・型・コード体系の統一
システム間で意味や桁数がバラバラだった顧客コード・品目コード等のマスター体系と項目定義を統一し、全社共通のデータ辞書として規程化する。
💡 午後I・午後IIのデータ活用・統合案件では、散在する顧客・商品コードの表記揺れをデータ辞書とMDMで統一し、全社横断分析の土台(DA)を築く。
概要と本質
DAは、業務活動で発生するデータが全社でどのように定義され、共有・管理されるべきかを設計します。システムが違ってもデータモデルが共通化されていれば、API連携や全社アナリティクス(BI)が容易になります。逆にDAが破綻していると、顧客データの重複や表記揺れで正確な経営判断ができなくなります。
重要ポイント・コア概念
- 概念データモデル:主要なエンティティ(顧客、商品、注文等)とその関係(1対多、多対多)を高位レベルで図式化
- データ定義標準(データ辞書):項目名、データ型、桁数、意味の統一(表記揺れや同音異義語の解消)
- MDM(Master Data Management):全社マスターデータの一元管理ルールと登録承認プロセスの確立
- データガバナンス:データの所有者(Data Owner)の明確化、機密区分、保存期間のルール化
試験対策・午後II論文での活用法
午前IIでは「概念データモデル」「データ辞書」「ER図」がDAの成果物として頻出。午後II小論文では、『システム統合の最大の難所である顧客マスターの名寄せとデータ構造の標準化をDAの視点からどう解決したか』を論じることで、技術と経営の両面を理解したハイレベルな答案を作成できる。
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