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ITストラテジスト午後II 小論文論述令和7年 春期
論述試験

問1 基幹システムの刷新方針の策定について

論述テーマ・問題背景

これまで, 販売や生産などの基幹業務を担っている基幹システムは, 導入時点の業務に適合した業務システムとIT基盤を長期にわたって維持, 改修してきた結果, システム構造が複雑化していたり, 最新技術が適用できない旧式のITであったりすることが多かった。 このような状況では, 担当するIT要員のスキルが継承できなかったり, 必要なIT要員が確保できなかったりするリスクが存在することがある。また, 企業が進める業務の変革に迅速に対応できなかったり, IT運用・保守費用がかさみ新たなサービスへのIT投資が捻出できなかったりなど, 競合他社に劣後することもある。 ITストラテジストは, これらの経営上の課題を解決するために, 基幹システムの刷新方針を策定することがある。その際には, まず, 次のような事項を検討し, 基幹システムを刷新することの必要性や経営上の有効性を明らかにすることが重要である。 ・現行システムの改修ではなく, 新しいシステム構造やITへ刷新する必要性は何 か。 ・新しいシステム構造やITへ刷新することによる, 経営上の有効性は何 か。 そして, 刷新によって実現される業務プロセス, 業務や組織の必要な見直し方法, 優先度を考慮した段階的な移行, 刷新の効果と費用などを検討し, 基幹システムの刷新方針を策定する。 さらに, 策定した基幹システムの刷新方針について, 事業部門との交渉や調整を行い, 事業部門からの協力や支持を得た上で, 経営層に説明し, 承認を求める。 あなたの経験と考えに基づいて, 設問ア〜ウに従って論述せよ。

論述設問(設問ア〜ウ)

設問ア文字数要件:400字以上800字以内
あなたが携わった基幹システムの刷新方針の策定の背景にある, 事業概要と事業特性, 基幹システムの概要と課題を, 400字以上800字以内で述べよ。
設問イ文字数要件:800字以上1600字以内
設問アで述べた基幹システムについて, あなたはどのような刷新方針を策定したか。刷新することの必要性や経営上の有効性を明らかにして, あなたが特に重要と考えて工夫したこととともに, 800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。
設問ウ文字数要件:600字以上1200字以内
設問イで述べた基幹システムの刷新方針について, あなたは事業部門とどのような交渉や調整を行い, 経営層にどのような説明をしたか。経営層の評価を受けて改善したこととともに, 600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。
【出題趣旨 / 解答要旨】IPA公式発表
【解答要旨 / 出題趣旨】 販売や生産などの基幹業務を担う基幹システムは,導入時点の業務に適合した業務システムとIT基盤を長期 にわたって維持,改修してきた結果,システム構造が複雑化していたり,最新技術が適用できない旧式のITで あったりすることが多かった。 本問は,IT ストラテジストが,経営上の課題を解決するために策定した基幹システムの刷新方針について, 刷新することの必要性や経営上の有効性,事業部門との交渉や調整を行ったことなどを,具体的に論述するこ とを求めている。論述を通じて,IT ストラテジストに必要な,基幹システムの刷新方針を策定する能力,事業 部門との交渉や調整を行い,経営層から承認を得る能力などを評価する。
【採点講評 / 評価基準】IPA公式発表
【採点講評 / 評価基準】 問 1 では,経営上の課題を解決するために基幹システムの刷新方針を策定した経験のある受験者には,論述 しやすかったと思われる。一方で,基幹システムの技術的な課題の解決だけを目指して,古い IT 基盤をクラ ウド基盤に更改するなどの論述が見受けられた。また,刷新方針として,段階的な刷新や業務改革だけの論述 にとどまり,新しいシステム構造やITへの具体的な言及が不足している論述も見受けられた。 IT ストラテジストは,経営上の課題を解決するために,基幹システムを,新しいシステム構造や IT へ刷新 することの必要性や経営上の有効性を明らかした上で,基幹システムの刷新方針を策定できる能力を養ってほ しい。
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