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トランスポート層・トラフィック制御 重要度:★★★出題: AM2・PM1・PM2

NAPT(IPマスカレード)と QoS 優先制御(DSCP / CoS)

なぷとときゅーおーえすゆうせんせいぎょ / NAPT (Network Address Port Translation) & QoS Traffic Control
プライベートIPとポート番号の組をグローバルIPへ動的変換するNAPT、および音声・Web会議通信の遅延・破棄を防ぐQoS優先制御。

3行速習ポイント

  • NAPTは「送信元IPアドレス+送信元ポート番号」を変換テーブルで管理し、多数の社内端末から少数のグローバルIPで同時インターネット接続を実現
  • QoSのDiffServモデルではIPヘッダのDSCP値(またはIEEE 802.1QタグのCoS値)でトラフィックを分類・マーキングし、優先キュー(PQ)やCBWFQで出力制御
  • シェーピング(バッファに溜めて平滑化送出)とポリシング(契約帯域超過分を即時破棄または優先度格下げ)を使い分けてWAN回線輻輳を制御

図解

図QoS トラフィック制御(シェーピング vs ポリシング)と優先キュー制御
シェーピング(Traffic Shaping)出力平滑化
バースト通信をキュー(バッファ)に保持し契約帯域以下に平滑化して送出(遅延増・破棄少)
ポリシング(Traffic Policing)上限規制
トークンバケットで計測し閾値超過パケットを即時破棄またはDSCP格下げ(遅延なし)

概要と本質

インターネット接続やクラウド移行(Microsoft 365・Web会議導入)では、1人あたり数十〜数百セッションを消費するためNAPTルータのポート枯渇・セッションテーブル設計が重要になります。また限られたWAN帯域で音声・映像の品質を維持するため、L2(CoS)とL3(DSCP)を連携させたQoS設計が求められます。

重要ポイント・コア概念

  • NAPT変換テーブルは「プロトコル番号(TCP/UDP)、内部IP・ポート、外部グローバルIP・ポート」を対応付け、無通信タイマ満了またはFIN/RSTで解放する
  • 音声(VoIP)などリアルタイム性が求められる通信はLLQ(低遅延キューイング / PQ)へ割り当て、帯域暴走を防ぐため最大帯域制限(ポリシング)を併用する
  • WANキャリア網への送出時は、キャリアの契約帯域に合わせてルータ出力側でトラフィックシェーピングを行い、キャリア網内での意図しないパケット廃棄を防ぐ

午後I・午後II記述試験での攻略ポイント

午後問題では「SaaS導入に伴う1端末あたりNAPTセッション数の増加とグローバルIP複数化によるポート枯渇対策」「UDP通信はコネクション概念がないため無通信タイマでNAPTテーブルから削除される」「音声通信を優先キューに割り当て遅延・ジッタを抑える」が頻出です。

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