エンタープライズアーキテクチャ・システム企画
午前II午後I
重要度:
共通フレーム2013(SLCP)
よみがな: きょうつうふれーむ / えすえるしーぴー
英語名称・略称: Software Life Cycle Processes (SLCP) Common Frame 2013
1行要約(本質)
ソフトウェアの構想立案から廃棄に至る全ライフサイクルの作業項目・成果物を標準定義したIPAの共通言語基盤。
3つの重要ポイント
1
ISO/IEC 12207(JIS X 0160)をベースに、日本の商習慣や超上流工程を詳細に補強したガイドライン。
2
発注者と受注者の間で「作業範囲」「責任分担」「成果物」に関する認識齟齬・言った言わないを防ぐ。
3
午前IIで各プロセス(企画、要件定義、開発、運用、保守)の入力と出力(成果物)が厳格に出題される。
構造・プロセスの図解
図共通フレーム2013の主要プロセス体系
ソフトウェアライフサイクルの標準プロセス連鎖11. 企画プロセス
構想立案 & 計画策定
経営課題の整理、投資対効果の分析、調達計画の策定。
22. 要件定義プロセス
利害関係者要求の確立
業務要件・システム要件・非機能グレードの合意。
33. 開発プロセス
設計・実装・テスト
アーキテクチャ設計、コーディング、結合・総合テスト。
44. 運用・保守プロセス
サービス提供と改修
日々の安定運用、障害復旧、環境変更に伴う保守。
概要・背景・本質
共通フレームは、システム開発に関わるすべてのステークホルダーが同じ言葉で作業内容を合意できるようにするための「作業の共通ものさし」です。2013年版では特に超上流(企画・要件定義)が大幅に拡充され、経営戦略からIT戦略への連携が体系化されています。
コア概念と着眼点
- 主要プロセス群:企画プロセス、要件定義プロセス、開発プロセス、運用プロセス、保守プロセス
- 支援プロセス:文書化、構成管理、品質保証、検証、妥当性確認、監査
- 組織プロセス:マネジメント、インフラストラクチャ、改善、教育訓練
- 可視化と合意形成:どの成果物を誰がいつ作成・承認するかを合意し契約トラブルを防止
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIの鉄板問題。『システム化構想立案プロセスのアクティビティとして適切なものはどれか』『要件定義プロセスの成果物は何か』が問われる。企画プロセス(構想・計画)と要件定義プロセスの境界線を正確に区別して覚えること。