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経営戦略・事業戦略
午前II午後I午後II論文
重要度:

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)

よみがな: ぴーぴーえむ
英語名称・略称: Product Portfolio Management
1行要約(本質)

「市場成長率」と「相対的市場シェア」の2軸で複数事業を4象限に分類し、資金配分を最適化する手法。

3つの重要ポイント

1
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が開発した事業投資ポートフォリオ管理モデル。
2
「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の各ポジションに応じてIT投資の優先順位を明確化する。
3
「金のなる木」で稼いだキャッシュを「問題児」のIT投資に振り向ける資金還流シナリオが要点。

構造・プロセスの図解

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
市場成長率 × 相対的市場シェア
【縦軸】市場成長率上段: 高 (成長市場)下段: 低 (成熟市場)
【横軸】相対的市場シェア左列: 高 (優位)──▶右列: 低 (劣位)
💰【PPMの資金循環モデル】:「金のなる木(資金供給源)」で稼いだ現金を ──▶ 「問題児(積極投資)」へ回し ──▶ 「花形(トップシェア)」へ育てる!
【左上・象限1】花形 (Star)
積極投資
高成長 × 高シェア
急成長市場のリーダー。利益は出るが再投資も膨大。積極的IT投資で首位維持。
【右上・象限2】問題児 (Question Mark)
選別投資
高成長 × 低シェア
シェア拡大には多額の投資が必要。見極めた事業に選択的IT投資を集中。
【左下・象限3】金のなる木 (Cash Cow)
資金供給源
低成長 × 高シェア
安定した莫大なキャッシュを稼ぎ出す。IT運用費を徹底抑制し投資原資を供給。
【右下・象限4】負け犬 (Dog)
撤退・縮小
低成長 × 低シェア
利益も成長も見込めない。システム保守終了、段階的事業撤退・売却を検討。

概要・背景・本質

PPMは、企業が抱える複数の製品・事業を客観的に評価し、全社視点で最適な経営資源(ヒト・モノ・カネ・IT)配分を行うためのツールです。経験曲線効果と累積生産量に基づくコスト優位性を前提とし、どの事業にIT投資を積極集中させ、どの事業のシステム維持コストを絞るかの判断基準を与えます。

コア概念と着眼点

  • 花形(Star):高成長×高シェア。追加投資が必要。成長を加速させる差別化IT投資を集中
  • 金のなる木(Cash Cow):低成長×高シェア。投資は最小限に抑え、余剰キャッシュを生む。保守コスト削減(TCO削減)
  • 問題児(Question Mark):高成長×低シェア。市場シェアを拡大して花形に育てるため選別的IT投資
  • 負け犬(Dog):低成長×低シェア。キャッシュを生まないため、システム縮小・事業売却・撤退を検討

ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント

午前IIでは定義や4象限の名称・キャッシュフローの向きが頻出。午後II論文では、全社のIT投資ポートフォリオを論述する際、「金のなる木である既存基幹系システムの保守費をクラウド移行で圧縮し、捻出した原資を問題児・花形である新規DX事業へ振り向けた」という資金還流ストーリーが鉄板パターン。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード