組織変革・プロジェクトマネジメント
午前II午後I
重要度:
OKR(Objectives and Key Results)
よみがな: おーけーあーる
英語名称・略称: Objectives and Key Results
1行要約(本質)
野心的な定性目標「O(Objective)」と、その達成を客観測定する3〜5個の数値指標「KR(Key Results)」で組織を連動させる目標管理手法。
3つの重要ポイント
1
Intelが開発し、Googleが導入して急成長を遂げたことで世界的なデファクトとなった。
2
従来のMBO(人事考課直結)と異なり、達成率60〜70%がベストとされる「ストレッチゴール(高めの挑戦目標)」を設定する。
3
IT組織において、経営戦略と各アジャイルチームの方向性を完全に一致(アラインメント)させる。
構造・プロセスの図解
図OKRの全社連鎖アラインメント構造
全社ビジョンからチーム目標への一貫した紐づき全社 OKR
経営陣の野心目標
O: デジタルで業界のゲームチェンジャーになる / KR: DX新事業売上100億円。
部門 OKR
事業部・本部の目標
O: 顧客満足度圧倒的No.1のEC基盤を確立 / KR: 離脱率半減、NPS+30pt。
チーム OKR
アジャイル開発チームの目標
O: ストレスフリーなチェックアウト機能 / KR: 決済応答時間0.8秒以内。
概要・背景・本質
OKRは、人事評価(給与査定)と意図的に切り離すことで、「達成可能な低い目標を立てる」という官僚主義的な弊害を打破します。四半期ごとに全社、部門、チーム、個人のOKRをオープンに公開し、会社がどこへ向かっているのかを全員が把握しながら、野心的なイノベーションに挑戦し続けます。
コア概念と着眼点
- Objective(定性目標):ワクワクする、野心的な定性ゴール(例:「業界で最も愛される注文アプリになる」)
- Key Results(成果指標):数値で客観測定できる指標(例:「App Store評価4.8以上」「注文完了率90%」)
- 透明性の確保:全社員のOKRが社内ポータル等で全公開され、誰が何に注力しているか相互に把握
- 定期的な進捗チェック(チェックイン):毎週の1on1や定例会でKRの進捗を確認し、課題を早期支援
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「OKRの構成要素(定性のOと定量のKR)」「MBOとの違い(人事評価と切り離す、達成率60〜70%を狙うストレッチゴール)」が出題される。午後I記述でも、変化の激しいプロジェクトにおける目標設定手法として登場する。