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組織変革・プロジェクトマネジメント
午前II午後I午後II論文
重要度:

心理的安全性

よみがな: しんりてきあんぜんせい
英語名称・略称: Psychological Safety
1行要約(本質)

組織の中で、誰もが対人関係のリスクを恐れず、率直な意見、質問、懸念、失敗をオープンに発言できる状態。

3つの重要ポイント

1
ハーバード大学エイミー・エドモンドソンが提唱し、Googleの「プロジェクト・アリストテレス」で最高チームの共通条件と証明された。
2
ぬるま湯(居心地が良いだけ)ではなく、高い仕事の基準と高い心理的安全性によって「学習と高業績」が生まれる。
3
ITストラテジストは、DX推進やアジャイルの前提として「失敗を責めず、早く失敗して学ぶ(Fail Fast)」文化を醸成する。

構造・プロセスの図解

エドモンドソンの心理的安全性マトリクス
心理的安全性 × 仕事の要求基準(責任)
【縦軸】仕事の要求基準・責任上段: 高 (責任・目標大)下段: 低 (目標曖昧)
【横軸】心理的安全性左列: 低 (怯え・隠蔽)──▶右列: 高 (発言自由)
【左上・象限1】学習ゾーン (Learning Zone)
理想の状態
高業績・イノベーション
高い目標に挑戦し、率直に議論して高速学習。最高のパフォーマンスを発揮。
【右上・象限2】不安ゾーン (Anxiety Zone)
危険状態
恐怖政治・隠蔽
目標は高いが叱責を恐れてミスを隠蔽。ストレスで離職多発・大事故へ。
【左下・象限3】快適ゾーン (Comfort Zone)
ぬるま湯
ぬるま湯・停滞
仲は良いが仕事への要求が低く、現状維持で成長しない。
【右下・象限4】無気力ゾーン (Apathy Zone)
無気力
あきらめ・放置
誰も何も言わず、指示された最低限の作業だけをこなす死んだ職場。

概要・背景・本質

心理的安全性が欠如した組織では、部下がバグや進捗遅延、セキュリティ事故を隠蔽し、取り返しのつかない致命傷に至ります。心理的安全性があるチームでは、「これおかしくないですか?」「もっと良い方法があります」と誰もが発言でき、問題の早期発見と画期的なアイデアの創出が加速します。

コア概念と着眼点

  • 4つの不安の解消:無知と思われる不安、無能と思われる不安、邪魔をしていると思われる不安、批判的と思われる不安
  • Googleの調査結果:チームの生産性に最も決定的な影響を与えていたのは「誰がいるか」ではなく「心理的安全性」
  • リーダーの姿勢:自分の弱みや無知(わからないこと)を率直に認め、他者の発言に好奇心を持って感謝する
  • 失敗の定義の転換:怠慢による失敗は戒めるが、未知の挑戦に伴うインテリジェント・フェイラー(知的な失敗)を称賛する

ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント

午後II小論文の『人的マネジメント・組織風土改革』の論述で圧倒的説得力を持つキーワード。『プロジェクト初期、現場から率直な意見が出ず形骸化していたため、リーダーである私が自らの失敗談を公開し、問題提起をしたメンバーを評価する仕組みを作った。これにより心理的安全性が向上し、隠れリスクの早期検知に成功した』と記述できる。

小論文で使える実践フレーズ・キーワード