DX推進・先端技術・ビジネスモデル
午前II午後I午後II論文
重要度:
デザイン思考
よみがな: でざいんしこう
英語名称・略称: Design Thinking
1行要約(本質)
デザイナーがデザインを行う際の思考プロセスを応用し、「ユーザーへの共感」を起点に未知の課題を発見・解決する手法。
3つの重要ポイント
1
スタンフォード大学d.schoolが提唱した「共感・問題定義・アイデア発想・試作・検証」の5段階モデルが著名。
2
既存の前提や技術シーズ(作り手の都合)ではなく、徹底したユーザー観察から潜在的ニーズを掘り起こす。
3
ITストラテジストは、新規サービス企画や超上流工程において、失敗を恐れず高速プロトタイピングを主導する。
構造・プロセスの図解
図デザイン思考の5段階プロセス(スタンフォード式)
反復と仮説検証を繰り返す人間中心アプローチ11. 共感 (Empathize)
ユーザーを徹底観察
行動観察や対話から言葉にならない不満や感情を理解。
22. 定義 (Define)
真の課題の特定
着目すべきペインポイントと解決すべき「問い」を策定。
33. 概念化 (Ideate)
アイデアの拡散
制約を外してブレスト。多様な解決策を大量に出し尽くす。
44. 試作 (Prototype)
迅速に形にする
素早くモックや画面イメージを作成(失敗を恐れない)。
55. 検証 (Test)
ユーザーの反応を見る
試作品を実体験してもらいフィードバックを得て修正反復。
概要・背景・本質
デザイン思考は、正解があらかじめ分からない不確実な時代において、人間中心(Human-Centered)でイノベーションを起こすためのフレームワークです。会議室で議論するのではなく、ユーザーの実際の行動を観察して言葉にならない不満(ペインポイント)を見つけ出し、素早く荒削りな試作品(プロトタイプ)を作ってフィードバックを受けながら修正します。
コア概念と着眼点
- 共感(Empathize):ユーザーへのインタビューや行動観察(エスノグラフィ)で深層心理を理解
- 定義(Define):真に解決すべき「問い(How Might We...?:どうすれば〜できるか?)」を定義
- 概念化(Ideate):ブレインストーミング等で批判を禁じ、多種多様なアイデアを拡散発想
- 試作(Prototype)& 検証(Test):動く紙芝居やモックアプリを数日で作ってユーザーにぶつけ、高速に改善
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIで「5つのプロセスの順序と内容」が頻出。午後II小論文では、『現場の業務改善や新アプリ企画において、企画者が頭で考えた仕様を押し付けるのではなく、デザイン思考に基づきユーザー観察とプロトタイプ検証を3回反復したことで、真に使われるシステムを実現した』と書くと高得点。