経営戦略・事業戦略
午前II午後I午後II論文
重要度:
ブルーオーシャン戦略
よみがな: ぶるーおーしゃんせんりゃく
英語名称・略称: Blue Ocean Strategy
1行要約(本質)
血みどろの競争が続く既存市場(レッドオーシャン)を脱し、競争のない新市場空間を創造する戦略論。
3つの重要ポイント
1
W・チャン・キムとレネ・モボルニュが提唱した「バリューイノベーション」理論。
2
「取り除く」「減らす」「増やす」「付け加える」のエリミネーション4アクション(ERRC)を用いる。
3
ITストラテジストは、デジタル技術で業界常識のコスト構造を破壊し、未充足ニーズを満たす新サービスを創出する。
構造・プロセスの図解
図ERRCアクションマトリクス
価値曲線を塗り替える4つのアクション【縦軸】目的:上段: 付加価値の向上↔下段: コスト構造の削減
【横軸】対象:左列: 業界既存要素──▶右列: 新規創造要素
【左上・象限1】取り除く (Eliminate)
コスト削減業界常識の要素を排除
業界で当たり前とされてきたが顧客が重視しない過剰機能や中間コストを全廃。
【右上・象限2】減らす (Reduce)
省力化標準以下の水準へ縮小
過剰な品質やサービス水準を顧客が許容できる適正水準まで引き下げ。
【左下・象限3】増やす (Raise)
価値向上標準を大きく超えて強化
顧客が潜在的に不満を感じている要素(速度、手軽さ等)を大幅に強化。
【右下・象限4】付け加える (Create)
新需要創出業界未曾有の価値を創出
これまでの業界には存在しなかった全く新しい価値や体験をデジタルで提供。
概要・背景・本質
ブルーオーシャン戦略は、低コストと高付加価値を同時に追求する「バリューイノベーション」によって、競争そのものを無意味にする新市場を切り拓く手法です。既存業界の常識とされてきた競争要素のうち、顧客が真に重視していないものを徹底排除・削減し、全く新しい価値要素を付け加えることで新市場を定義します。
コア概念と着眼点
- レッドオーシャン:既存市場での熾烈なシェア争い、価格競争、コモディティ化
- ブルーオーシャン:競合不在の新市場空間、新たな需要の創造、高収益の確保
- ERRCグリッド:Eliminate(取り除く)、Reduce(減らす)、Raise(増やす)、Create(付け加える)
- 戦略キャンバスを描くことで、業界標準と自社の差別化曲線の違いを視覚的に明示する。
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIではERRCの4つのアクションや戦略キャンバスの用語が出題される。午後II小論文では、既存の対面型ビジネスの制約を取り除き、スマホアプリとAIを活用して未開拓層にアプローチした新ビジネスモデルの創出事例として論述しやすい。