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QCD管理・実務 読了目安: 6分 2026-10-14 公開

【PM午後II・ケーススタディ】進捗90%報告の裏で起きるステルス遅延の検知と立て直し策

開発終盤まで「順調です」と報告されていたにもかかわらず、結合テスト直前に遅れが表面化する「90%シンドローム」。プロジェクトマネージャ試験の午後I・午後IIで頻出するステルス遅延の早期検知と、完了基準・体制・スコープ調整による立て直し手順を整理します。

#午後II小論文#進捗管理#ベンダ管理#EVM#品質管理

1. 定性的な進捗報告が招く「90%シンドローム」の構造

製造工程の終盤、週次の進捗会議では協力会社から「製造は90%完了しており、来週の結合テスト開始には間に合う」と報告されていたにもかかわらず、結合テスト初日に多数の未実装や単体テスト未消化が判明するケースがあります。たとえば正常系のみコーディングを終えた段階で「90%完了」と自己申告し、例外処理や単体テストの消化件数(計画比62%など)が置き去りにされている状態です。 プロジェクトマネージャ試験(午後I・午後II)の採点講評でも、「問題が顕在化してから残業や単純な要員追加で対応しただけの記述」は低く評価される傾向にあります。高評価を得る論文では、定性的な自己申告に頼らず、どのような定量指標の乖離から遅れの兆候を早期に把握し、プロセスの仕組みをどう修正したかが具体的に論述されています。
このセクションの合格重要ポイント
  • 進捗の完了基準を『0/100法(単体テスト完了・レビュー指摘ゼロまで完了0%とみなす)』で定義する
  • EVM(アーンドバリューマネジメント)のSPI(スケジュール効率指数)とバグ摘出曲線の乖離を監視する
  • 問題の兆候を掴んだら、個人のスキル不足で片付けず『プロセスと体制の構造欠陥』に切り込む

2. 午後II論文の第2章(設問イ)に組み込む3つの立て直し施策

ステルス遅延を検知した際、PMとして講じるべき対策は次の3点に整理できます。そのまま午後II論文の第2章(設問イ)の節構成として活用できます。 【施策1:完了定義(DoD)の再設定と全モジュールの棚卸し】 自己申告による進捗率を廃止し、「コードレビュー完了かつ単体テスト消化率100%・未解決バグゼロ」のみをEV(達成価値)として計上する基準へ変更します。対象となる全120本のプログラムを3日間で棚卸しし、実態としてのSPIが0.96ではなく0.78であることを数値で把握します。 【施策2:クリティカルパスへの要員再配置と段階リリースの合意形成】 精神論で遅れを挽回させるのではなく、外部決済ゲートウェイ連携など後続テストの前提となるクリティカルパス上の28本に自社のシニアSE 2名を重点配置します。あわせて、月次帳票出力など業務開始日に必須ではないサブシステム15本については発注元(ステアリングコミッティ)と協議し、本番稼働2週間後の二次リリースへ切り出す合意を取ります。 【施策3:日次朝会による課題の即時解消と協力会社責任者との連携】 週1回の定例報告を15分間の日次ミーティングへ切り替え、「本日消化すべきテストケース件数」と「仕様確認待ちで停止している課題」を当日のうちに解消します。同時に協力会社の事業責任者とも現状を共有し、テスト工程に向けた要員配置の見直しを実施します。
PM論文のNGワード:『単に要員を5名追加投入した』
遅延プロジェクトへの安易な要員追加は、ブルックスの法則通り教育コストでさらに炎上を招きます。必ず『なぜ遅れたのかのボトルネック特定』『既存エースのコア領域集中』『定型テストへの増員切り分け』をセットで論述してください。
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記事の執筆・監修体制(E-E-A-T基準)
過去問AI Studio PM対策チーム(PMP / プロジェクトマネージャ試験合格・大規模PMO責任者)

金融・公共・基幹刷新プロジェクトの火消しPMOおよびPM試験指導を専門とする実務家チーム。 当プラットフォームに掲載されるすべての解説・コラムは、IPA公式原本PDFおよび採点講評を100%基準とした厳格な検証を経て執筆されています。

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