IT戦略・ITガバナンス・投資評価
午前II午後I午後II論文
重要度:
DA(データアーキテクチャ)
よみがな: でーたあーきてくちゃ
英語名称・略称: Data Architecture (DA)
1行要約(本質)
EAの第2層であり、全社で保有・利用するデータ資産の構造、関連性、コード体系を標準化・体系化した設計書。
3つの重要ポイント
1
概念データモデル、論理データモデル、ER図、データ辞書(データカタログ)等で構成される。
2
各部門でバラバラだった顧客コードや品目コードの名寄せ・標準化(マスターデータ管理)の中核となる。
3
ITストラテジストは、全社データ統合基盤(データレイク・DWH)の設計指針としてDAを確立する。
構造・プロセスの図解
図DA(データアーキテクチャ)の3層モデル
概念モデルから実装データ定義への具体化最上位
概念データモデル (Conceptual)
エンティティ間の関係性
経営陣・業務部門と合意する高位のER図(顧客・契約・商品)。
論理設計
論理データモデル (Logical)
正規化とキーの定義
第3正規化、主キー・外部キー、リレーションシップの厳密定義。
標準規程
データ辞書・カタログ (Data Dictionary)
項目名・型・コード体系の統一
全社共通のコード体系(品目・顧客コード)とデータ項目の定義一覧。
概要・背景・本質
DAは、業務活動で発生するデータが全社でどのように定義され、共有・管理されるべきかを設計します。システムが違ってもデータモデルが共通化されていれば、API連携や全社アナリティクス(BI)が容易になります。逆にDAが破綻していると、顧客データの重複や表記揺れで正確な経営判断ができなくなります。
コア概念と着眼点
- 概念データモデル:主要なエンティティ(顧客、商品、注文等)とその関係(1対多、多対多)を高位レベルで図式化
- データ定義標準(データ辞書):項目名、データ型、桁数、意味の統一(表記揺れや同音異義語の解消)
- MDM(Master Data Management):全社マスターデータの一元管理ルールと登録承認プロセスの確立
- データガバナンス:データの所有者(Data Owner)の明確化、機密区分、保存期間のルール化
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午前IIでは「概念データモデル」「データ辞書」「ER図」がDAの成果物として頻出。午後II小論文では、『システム統合の最大の難所である顧客マスターの名寄せとデータ構造の標準化をDAの視点からどう解決したか』を論じることで、技術と経営の両面を理解したハイレベルな答案を作成できる。