エンタープライズアーキテクチャ・システム企画
午前II午後I午後II論文
重要度:
SoR / SoE / SoI
よみがな: えすおーあーる / えすおーいー / えすおーあい
英語名称・略称: System of Record / Engagement / Insight
1行要約(本質)
システムを「記録の正確性(SoR)」「顧客との絆・接点(SoE)」「データからの知見創出(SoI)」に分類した設計思想。
3つの重要ポイント
1
ガートナーが提唱した、特性の異なるシステム群を明確に区別してアーキテクチャや開発手法を使い分ける概念。
2
SoRはウォーターフォール(堅牢性重視)、SoEはアジャイル(スピード・変更容易性重視)が適合する。
3
ITストラテジストは、SoRとSoEをAPIで疎結合に連携させ、安定性と俊敏性を両立させる。
構造・プロセスの図解
図SoE / SoI / SoR の3層アーキテクチャ
スピード重視の接点系と堅牢性重視の基幹系の棲み分けスピード・俊敏
SoE (System of Engagement)
顧客接点・Web/モバイルアプリ
UI/UX重視・アジャイル開発・頻繁なリリース。顧客との絆を深める。
知見・アナリティクス
SoI (System of Insight)
分析・洞察・AI・データレイク
SoEとSoRのデータを統合分析し、パーソナライズ推薦や需要予測を生成。
堅牢・安定
SoR (System of Record)
基幹記録・ERP・会計・在庫
データ正確性・高可用性・トランザクション堅牢性重視。ウォーターフォール。
概要・背景・本質
すべてのシステムを同一の基準や開発手法で作ろうとすると、基幹系が不安定になったり、Webサービスの機能追加が遅すぎたりして破綻します。SoR(従来の会計・ERP等)、SoE(スマホアプリ、SNS、EC等の顧客接点)、SoI(AI・BI等の分析基盤)という3つの性格の違いを理解し、組織・アーキテクチャ・開発プロセスを最適配置します。
コア概念と着眼点
- SoR(System of Record):正確なトランザクション記録。信頼性・データ完全性が最優先(モード1)
- SoE(System of Engagement):顧客や取引先とのつながり。UI/UXの快適さ・頻繁なリリースが最優先(モード2)
- SoI(System of Insight):蓄積データからの洞察。リアルタイム分析・機械学習モデルの更新
- バイモーダルIT連携:SoEからの大量リクエストがSoR基幹系をパンクさせないよう、キャッシュやAPI基盤で絶縁
ITストラテジスト試験(午後I記述・午後II論文)での論述ポイント
午後II論文でアーキテクチャの基本方針を述べる際の必出概念。『顧客接点となるスマホアプリ(SoE)はアジャイル開発で2週間ごとに機能改善し、背後の基幹受発注システム(SoR)とはAPI Gatewayを介して疎結合に接続した』と論述すると、アーキテクチャの深い見識を強烈にアピールできる。